教職の魅力を語れ

教師の仕事は、「ブラック」であるとの情報が流布しています。

周りの人たちを見ると、確かに「ブラック」と言われても仕方ないなあと感じることもあります、

私も実際に「提灯学校」との評判の学校に勤務したこともあります。

学年末のある日、帰宅しようと思って職員室に戻ったら、近くの席の同僚が大きなため息をつきながら仕事をしていました。

「どうしましたか」

と声をかけると

「仕事が終わらない、どうしたらいいだろう」

と絶望的な状況を嘆いていました。

確かに絶望的な状況が一部にあります。最近でも、私もありました。

でも、「働き方改革」なるものが始まって、小学校はだいぶ良くなってきました。

職員会議など、拘束される時間が減りました。拘束される時間が減ったのだから、

最後は、結局自分でどうするか、です。

自分の考え方次第で、いくらでも改革できます。定時に帰ることもできます。

さあ、次に行きましょう。

今度は、教師の仕事の魅力を語る時間です。

私は、教師の仕事の一番の魅力は、なんと言っても、自由である事だと思っています。

自由です。学習指導要領があり、管理職がいるとは言っても、自由です。

教科書があり、教える内容はほぼ決められています。だから、それはその通りにやっていれば良いのです。それでも、どのように教えるのかは、全くの自由です。どのように教えてもいいのです。

クラスがあります。様々な子供がいます。同じ子供はいません。子供たちは、毎日成長していきます。一人として、同じ毎日を過ごしている子供はいません。1ヶ月もすると、確実に成長を感じることが出来ます。当たり前ですが、毎日成長しています。同じ1日はありません。

でも、1年間で考えれば、ほとんど同じような毎日です。季節ごとに巡ってくる行事は毎年ほぼ同じです。運動会があり、修学旅行があり、と毎年同じことが巡ってきます。

同じ事が巡ってくるのに、子供たちが違うと、また違います。

どのような修学旅行にするのか、運動会で何をするのか、これは全くの自由です。

こんなに教師一人一人に自由があります。他の職業を知りませんが、こんなに各自に

自由が与えられている職業があるのでしょうか。

私は、定年退職の歳までこの自由を存分に満喫したと思っています。自分の思うようにクラスを運営し、毎日の授業をして、過ごしました。思うようにやってきたので、それなりの軋轢があり、それはじぶんの責任として対応してきました。幸いにして、自分で負いきれないほどの責任を問われることはありませんでした。これはただ運が良かったとしか考えられません。

この自由さこそ、教師の最大の魅力と私は思っています。