目標

9月末に運動会がありました。

私は、夏休み明けでぼけている子供たちに運動会というとりあえずの目標を設定することが例年の仕事でした。

運動会が終わったら、社会科見学があり、修学旅行があり、と続きました。

子供たちにとっては

「次の修学旅行」

という感覚だったのでしょう。

その修学旅行が終わりました。

子供たちの今日の様子を見ていると、目標を失って呆然とした感じでした。

こういうときに、クラスの様々な問題が発生します。

次の目標を考えます。

この時期になれば簡単です。

中学進学を目標にするのです。

1月になれば、すぐに入学説明会があります。

部活動見学もあります。

子供たちの関心は、すでに自分が進むべき中学校に向き始めています。

これを明確に意識させるのです。

私は、

「小学校の最高の思い出を」

なんてことは言いません。

「中学校で何部に入る予定ですか」

と具体的な話をします。

「友達が増えるでしょう」

「どんな世界が広がるのか」

「制服を着てみましたか」

などと、次に進む中学校の話をします。

もちろん、勉強についても同様です。

修学旅行が遅くなり、目標設定が長くなりました。

その分、空白の時間は減りました。

 

 

 

今まで、この目標設定が一番難しいと思ったのは、5年生でした。

5年生は運動会が終わった後の目標設定がとても難しい。

明確に意識することができないのです。

この時期の5年生は、様々な課題を抱えます。

特に女子が難しい時期に入ります

この時期をどのように乗り越えるのか、担任としての力量が問われるように感じています。

 

 

さて、文字通り、子供たちも私も一応の卒業式を迎えます。

私は、まだ働くつもりなので、卒業式とは言いがたい感じもしますが、とりあえずの定年です。一区切りです。

その一区切りまで、今までの経験を余すところなく子供たちに届けたいと思っています。

押しつけることはしません。

ただ、そこに置いていくような感じです。