勤務校では、コロナ感染の拡大以来、中止していた修学旅行を宿泊で実施しました。
行き先は大幅に変更、趣旨も多少変えて、計画を立てました。
久しぶりに自分で管理職の協力を得て、業者とも連携して、計画を練りました。
例年通りの行程ではなくなったことで、私も大きな責任を感じていました。
幸いにして、天候にも恵まれて、予定通りの修学旅行になりました。
業者とも何回も話し合いをして、
「子供たちがこう動くだろう」
考えて、計画を立てました。
「子供たちがこう動く」
という大人の予想ほど、当てにならないと感じています。
定年を迎える経験があっても、子供たちの動きの予想は難しいと思います。
経験が邪魔をしているかもしれませんが。
余るほどの時間があると、子供たちはいろいろなことを始めます。
だから、余るほどの時間は必要ないという考えもできます。
私は、そういう時間になったときに、子供たちが何を始めるのかを見るのが好きです。
「子供たちには少し時間が多かったようですね」
と言われたときに
「しばらく放っておきましょう」
とします。もちろん、安全を確保した上です。安全が確保されているなら、しばらくそのまま見ています。
子供たちは、いろいろなことを始めます。とにかくじっとしているのが苦手ですから、何か動き始めます。集団でいると、一人の動きが全体に広がったり、一人で集団を離れていく子供がいたりします。
そこが、一番面白い。
そんな子供たちの動きを見ていたら、自分が約束の時刻に移動するのを忘れそうでした。
修学旅行の計画を子供たちの意見を取り入れながら作れたら面白いだろうなあと思っています。もうそんな機会はないでしょうけど。
私は、宿泊場所の薪ストーブが印象に残っています。
薪をくべようとしたら
「やってみたい」
という子供がいたので
「いいよ」
と言って、やらせてみたら結局薪1本入れることができませんでした。
燃えさかる火を見て、尻込みして近づくことができませんでした。
何事も経験です。
一つ一つの経験が子供たちの成長に役立っていく経験であることを祈っています。
保護者と子供たちと教師たちとの願いが叶った修学旅行となりました。