採用試験を考える

埼玉県の採用試験の倍率が2倍を切ったそうです。

職員室でも

「教員の質の低下が心配」

「質を上げるには給料を増やすしかない」

などと、倍率の低下を嘆く声が聞こえています。

私は、そうは思いません。

今までは、教員になりたくても、試験が通らなかった人たちが入ってきます。

「倍率が低い」と「質が悪い」は必ずしもイコールではありません。

当たり前の事です。高い倍率を通ってきた人たちは、テスト向きの思考の持ち主だっただけかもしれません。

人間的にも、面白い人間が入ってくると期待しています。

そもそも、私より上の世代は、大量採用と言われていて、1000人規模で採用されていました。

当然ながら、多種多様な人たちが教師になったわけです。

「人材確保法」が出来て、優秀な人材を確保したはずです。

でも、その中には、いろいろな面白い人もいたわけです。

多種多様な価値観を持った方々が多数いて、どのように折り合いをつけながらやっていくのか、これは大変に面白い職場だったわけです。

職員会議で怒鳴り合いをしたなんてこともあったようです。

職員旅行の二次会で同僚がけんかしていたこともあります。

今よりもずっと濃い人間関係があり、議論も白熱していました。

これから入ってくる多種多様な人間達が、どのような職場を作っていくのか、私は大変に楽しみにしています。

正直に、どうしようもない方が入ってきたら、どうするのか。

私は、こういうタイプの人間が好きなので、結構楽しくやってしまうかもしれません。