書名に惹かれて

私は本屋さんをぶらぶらするのが好きです。

目的の本を探すのも楽しい時間ですが、ぶらぶらと本屋さんを歩きます。

神保町の本屋街は私には天国です。

ジュンクドーなどの大型の本屋さんも好きです。

今日は、妻と買い物に行き、お互いの買い物をすることになって、かなり長い時間本屋さんをぶらぶらとしていました。

立花隆さんを追悼するコーナーがありました。

書名に惹かれてつい買ってしまう本があります。

先日は

岡本茂樹著:反省させると犯罪者になります 新潮新書

を買ってしまいました。

今日は

坪田信貴著:「人に迷惑をかけるな」と言ってはいけない SB新書

を買ってしまいました。

何だか、

西川純著:「静かに!」を言わない授業

と同じような構造の書名ですが。

私は、クラスの子供たちに

「人に迷惑をかけるんじゃない」

なんてことは言いません。

「迷惑かけ合って、どうやっていくか、考えましょう」

とは言います。

私の生き方も、周りの人たちに迷惑ばかりかけています。

よく言いますが

「教室では子供たちに依存し、職場では同僚に依存し、家庭では妻に依存して暮らしている」

のです。

子供たちにも同僚にも妻にも本当に迷惑ばかりかけています。

 

さて、これから読む本ですが、帯に

「ちゃんとしなさい」=完璧でないと不安になる

「やればできるよ」=挑戦しなくなる

「言うことを聞きなさい」=論理思考ができなくなる

「迷惑をかけるな」=自分から動けなくなる

とあります。

この4つ教師はよく口にしている言葉です。

私はあまり言いません。

特に「言うことを聞きなさい」は言いません。子供は教師の言うことなど聞かないものだと思っています。

「一応言っておくけど」

と言うことを聞くかどうかはあなたの問題けど、という態度です。

これを言うことで、圧力をかけているかもしれません。

でも、それでも言うことを聞かない子供もいます。

仕方ありません。

宿題を全くやってこない子供に

「宿題をやった方がいいと思うけど、どうですか」

と言ったことがあります。その場では

「はい、分かりました」

と言いましたが、それでやってくるほど甘くはありません。

しばらくして

「宿題やってきた方がいいって、前に言ったよね」

「やっぱりやってきた方がいいと思うけど、どうですか」

「まあ、最後はあなたの問題で、私の問題ではないことを言っておきますよ」

と言いました。

教師のこういう態度は、批判の対象になるでしょう。

でも、結局は自分で決めなければならない事だと思っています。

毎日しっかりと宿題を出していて、丁寧に取り組んでいる子供が、テストで思うような点が取れない例もあります。

これも悩ましい問題です。

かくいう私は、小学校高学年、宿題を全くやりませんでした。

担任からものすごく怒られて、最後は

「取りに行ってこい」

と言われ、家まで取りに行きました。

それでも、忘れ物は卒業までなくなりませんでした。

それが中学校に行ったら、ぴたりと忘れ物がなくなりました。

私にとって、忘れ物をなくすということが始めて自覚されたのだと思います。

勉強することも、最後は自分のこととして考えるしかありません。

そのときに、どれほど周りの力を借りられるか、がとても大切になるような気がします。