外部講師

私は、この1年でなるべくたくさんの外部講師を要請しようと思っています。

1学期に、5人の講師を招聘しました。

2学期もすでに2名の講師を要請してあります。

目標は10名でしたが、この目標は達成されそうなので、あと5名追加しようかなとも思っています。

外部講師を呼ぶととても面白いことが起こります。

「教育は人なり」

と言いますが、一番面白いと思っているのは、その人が伝わることです。

わかりにくい言い方です。

例えば、郷土資料館から講師を呼びます。

講師は、地元で発掘された土器を持ってきます。

「この土器は、ここで見つかった物で、だいたい1500年くらい前のものです。」

なんて説明を始めます。

とても面白い説明です。

でも、子供たちに伝わるのは、その人が歴史が好きで好きでたまらないという「熱」です。

「熱」が伝わるのです。

「この土器は」

なんて話し始めると、止まりません。子供たちは、その様子を見ていて、聞いていて、その人の「熱」に触れます。

この「熱」に触れさせるのが一番の目的です。

全員がこの「熱」に触れても、伝わるかどうかは分かりません。

その子は、歴史ではなく、虫が好きなのかもしれない。

世間には、こういう「熱」をもった人たちが沢山居るとわかる。

それで十分なのです。

これは、教師では無理です。

様々な「熱」をもった人たちとふれあう。

こんな世界があったのかと驚く。

こんな事を好きだという人がいる。

どうして、この人は、この土器をこんなに熱く語れるのだろうかと不思議に思う。

それで、私はいいのだと思います。

今から、私も楽しみにしている外部講師がいます。

今まで、お話しした事もない職業の方です。

どんな話をして、どんな「熱」が子供たちに伝わるのか、しっかりと見ていようと思っています。