学術ベースの研究を

来年度の校内研修の提案がありました。

どうやら、校長先生がご専門の理科になるようです。

校内研修で、理科というのも、とても珍しい。

教師になって、初めてかもしれません。

 

 

理科なら、学術ベースでお願いしたい。

例えば、

「各班に、リーダーとなる子供がいて、どの班も実験が進んでいましたね。」

と褒める指導者がいます。

「子供たちの役割が決められていて、実験がすんなりと進みました」

これを聞いたときには、心から驚きました。

記録の係になった子供は、一度も実験器具に触っていませんでした。

どれも、西川先生の「理科はなぜ難しいと言われるのか」に書いてありますし、『学び合い』の実践者なら、みんな知っていることだと思います。

『学び合い』初期の本にみんな書いてあります。

また、理科の学習過程についても、不思議です。

「問い、予想、実験、まとめ」

という大まかな流れについても、絶対にこうだと決められている割には、その始まりについての話が全くありません。

「なぜ、その流れなのですか」

「どこから、その学習過程はできたのですか」

という問いが、聞こえてきたことがありません。

私は、こういう「そもそも」が好きなので、こういう質問をすると、みんな目が点になるのです。

中には

「予想は、一人で立てる物だから、誰ともしゃべるな」

という指示を出している先生もいました。

馬鹿らしい。

その上、

「考えられない子供にどのようなヒントを出したらいいか」

なんて質問が出るから、ますます馬鹿らしくなります。

「相談すれば、いいのでは」

と私は思ってしまうのです。

こんな話が出たら、さぞかし私は楽しくなるだろうなあと思っています。

無理かも、しれませんが。