それを指導出来るのか

久しぶりの更新です。

 

教育委員会から、教師の経験年数と目標とすべき仕事内容についての訂正がありました。仮に、Aとします。

かなり以前からあるものらしいのですが、今回改定になったと校長より話がありました。

さらっと読みました。

なかなかに面白い。

西川先生の言う教師の職能発達の考え方にかなり似ています。

教材研究から指導法の研究に移り、最後は学習論に至るという道筋を示しているように感じました。

最初の感想は

「なかなか、いいですよ」

でした。

次は、

「さて、これを指導出来る指導者が居るのだろうか」

でした。

例えばです。

1年に1回、「支援担当訪問」があり、授業を見て、指導を受けます。

その指導は、Aに沿ったものになるはずです。経験年数が5年未満の教師と20年以上の教師とでは、指導内容が全く違う内容であるはずです。果たすべき仕事内容が違うのですから、指導内容も違うはずです。

そろそろ、教材研究から指導法の研究に移るべき教師に

「そろそろ、指導法の研究に移られることをお勧めします」

という指導ができるのでしょうか。

経験年数が20年以上の教師に

「この指導法ではだめです」

という言い方はできるのでしょうか。

そもそも、現在の指導者で経験年数が20年以上の教師は少なくなっています。

自分が、指導法の研究をすべき経験年数でありながら

「さすが、20年以上の経験があり、学習論に基づいた授業ですね」

という見方ができるのでしょうか。

私は、このAを読んでいて、楽しくなってしまいました。

次の支援担当訪問で、どんなご支援を受けるのか、今から楽しみになっています。

こんなことを考える教師も少ないと思うので、どうやって20年以上の経験をお見せしようかと、じっくりと考える事にします。