私は昨年度で定年退職しています。
今年はフルタイムで働いています。
仕事の内容は全く変わっていませんし、自分の生活も全く変わっていません。
変わったと言えば、給料が減ったことくらいです。年収ベースで考えると、およそ半分程度です。
幸いにして、妻も働いているので生活には困らない程度で暮らしています。
先日、支援担当訪問がありました。
指導者の話を聞いていて、
「私はもう去るべきなのか」
と自問してしまいました。
私が大学院を終えて、現場に復帰するときの報告会で
「教師は最善の教え手ではない」
と発表したところ
「教師が教えなくて誰が教えるのか」
と発言した指導者がいました。
それが今や、“学び合い”は多くの現場で取り入れてられる状況になりました。
ここまで、15年かかりました。
私は、今後「個別最適化」に動くと思っています。『学び合い』の実践者の多くはすでに「個別最適化」が現実のものになっていくと考えていると思います。「個別最適化」に対応できるのは『学び合い』だけだとも私は思っています。
それなのに、今回指導者の口から出た言葉は相変わらず一斉指導を前提とした授業改革への話だけでした。すでに一斉指導という枠組みが崩れ始めているのに、それを強化する方向の話だけに終始しました。
確かに、改革が出来るのは、一部の教師だけです。トップダウンでの改革は不可能でしょう。
そんなことを考えてしまいました。
いよいよ私にも、「去るとき」が近づいているような気がしてなりません。