要らない仕事

世の中には、不要な仕事があります。

不要な仕事を増やしている仕事もあります。

私は無駄な仕事をしたくないので、

「無駄な仕事だなあ」

と自分で判断したら、その仕事を放っておきます。

その結果生じる事態の責任はすべて自分にあります。

仕方ありません。

今日になって、放って置いた仕事がとんでもなく大変な事態を招いている事に気づきました。

もうどうしようもないので、さらに放っておくことにします。

 

 

1年間に一度、指導課訪問があります。

手続き上は、こちらが指導を受けたいので、と指導を要請したことになっています。

だから、公文書には「要請訪問」と書いてあります。

でも、実質は1年以上も前から日程を調整して、すべての学校をくまなく指導して回ることをしています。私が教師になってから40年近く毎年必ず指導を受けてきました。

30年ほど前の私がまだ若かった頃の話です。もう時効だと思うので、書いてもいいでしょう。

一度、指導者の一言が気になり、質問したら、指導者がご立腹になり、大変な事態になったことがあります。私は極めて冷静に応対しましたが、相手はかなりのご立腹でした。同僚と

「あんなことで怒るなんて、」

と職員室で笑っていました。

その質問の内容は、指導者が紹介した学習カードに、あるキャラクターが使ってあったので、

著作権上、問題はないですか」

と質問したら

「教育の場で、問題があるはずがない」

との返答でした。実はそのときある本を用意していて、その挿絵のことで、出版社とやりとりをしていたので、私は「著作権」が引っかかっていたのです。

「教育の場である」からといって、著作権の問題がないとは言い切れないと今でも思っています。今では、絶対に無理な話です。

職員室で笑っていたら、校長室に呼ばれて、ご立腹の指導者との対面となりました。

校長は

「あのままだと、後で気まずい思いをするだろうから」

と話をするようにしてくれました。

いい校長です。

そこで、どんな話をしたのか、今は思い出すことができません。

若気の至りです。

 

もう失うものも手に入れるべきもののもないので、訪問だからといって、大げさな授業をする必要もありません。普段通りの授業を淡々と進めるだけです。

今まで、散々暴れてきました。

『学び合い』をやって、酷評されたこともあります。

「この授業はどのようにコメントすれば良いのか、分からない」

と言われたこともあります。

さて、今年はどんな授業をしようか、淡々と考えています。