国語が最後の教材に入ります。
6年生ですので、私は最後の授業を決めています。
単元の目標を黒板に書きます。
「さて、あとは君たちがこの目標に向けてどのように勉強するかです。もちろん、相談してもいいし、何を見てもかまいません。さあ、どうぞ始めてください」
本来なら、ここで「何時間だよ」と言うべきでした。
子供たちは、絶対に困ります。
何をすべきなのか、分かりません。
何をすべきなのかを悩むという授業をもっと早くにやるべきでした。
教室は混沌としています。
何をすべきなのか。
とりあえず教科書を読んでいる子供がいます。
一番頼りになりそうな友達のところに駆け寄っている子供がいます。
ただ、天井を見つめる子供がいます。
しばらくすると、なにやら始まる子供たちがいます。
それをのぞいている子供がいます。
なにやら始まりそうな気配です。
私は、ただにやにやとして子供たちの様子を見ています。
一人質問にやってきました。
「段落と場面の違いを教えてください。」
6年生のこの時期に、この質問は驚きです。
しかも、成績の上位の子供です。
こんなことを今まで知らずにやってきたのかと、驚きながら、段落と場面の違いを説明しました。
授業の最後に
「今日を入れて6時間で勉強します。早く終わるのではなくて、6時間でできることを考えて勉強してください。質問があれば、答えます。」
と言いました。
明日からの国語の時間が楽しみになっています。