本当にそうなの?

陰山英男氏の活躍が取り上げられています。

学校再開後は「授業3倍速」を要請、結果出なければ責任取る覚悟だった…陰山英男さん (msn.com)

この記事の中で

 

「授業時間が減れば学力も下がるのはごく自然なこと。そのため市教委には『学校再開後は授業を3倍速でやってください』とお願いした。結果が出なければ責任を取る覚悟だった」

 

という発言が取り上げられています。

これって、本当でしょうか。

特に最初の部分。

「授業時間が減れば学力も下がるのはごく自然なこと。」

は本当でしょうか。

これを証明する方法はありますか。どういう方法で証明するのでしょうか。

実際に昨年度、授業日数は最終的には10日ほど減った計算になりました。時数にして60時間程度です。

多くの行事を縮小、削減して授業時数を確保した学校が少なくありません。

私の学校も、同様です。

その程度で、「学力が低下する」という言い方は何を根拠にいっているのでしょうか。

この言葉に責任を持って頂きたいと思います。

 

 

そもそも、これだけの教育環境が整っていて、学校だけが学ぶ場であるかのような考え方が、私は現状にそぐわないと感じています。すでに、学校で学ぶことの価値はずっと下がっていると思います。(だからといって、学校が無意味な存在になるとは考えていません。)学校だけが学ぶ場所であるはずもなく、学ぼうとすればいくらでも学べる環境があります。

私は、昨年度の休校の時に

「今自分が受験生だったら、喜んでこの環境を生かすと思う。毎日、自分の好きなだけ勉強できるのだから」

と言っていました。私がそう思うのですから、「今がチャンス」とばかり家にこもってひたすら勉強していた子供たちが居たはずです。

もちろん、休校をいいことに全く勉強しなかった子供たちも少なからずいるでしょう。

でも、そういう子供たちでも、学校が再開すれば登校して勉強していたはずです。1年間に10日程度のことで「学力が低下する」なんてことを言われるのは理不尽な感じがします。

オンライン授業も良いですが、学校以外の情報を使って勉強することにすれば、問題ないと私は思っています。少し、子供たちを信頼して、放っておいたらどうかと思います。

子供たちが何かしらを始める。そんな時間だってありです。