子供たちの意見

子供たちがいろいろなことを言います。

担任によっては怒り出すかもしれないことを平気で言ってきます。

私は怒るよりも意見を言ってくる子供たちに育ってきたことを嬉しく思います。

子供たちも、意見を言ったからと言ってその通りになるなんて全く思っていません。

でも、意見を言わなければ変わることはできません。自分が思うこと、考えることを伝えなければ現状は何も変わらないことを学ぶいい機会です。

子供たちの意見に腹を立てて、子供たちを黙らせても何もいいことはありません。

「強い物には巻かれろ」

という学習をしてしまいます。

例えば、北風がびゅうびゅう吹く中で、全校が集まって縄跳びの練習をするとします。

「先生、こんな寒い日に外で縄跳びの練習をする意味がありますか」

と質問されます。

「意味ないと思います。」

子供たちとは言え、6年生なので反抗的に参加することはしません。しっかりと参加していますが、こういう意見を出してきます。

こういうときに大人として、どのように対応するのか、実に悩ましい問題です。

「君たちの意見には一理ある。でも、それでもやらなければならないことはたくさんある」

というようなことしか言えません。

あとは、苦笑いをしているだけです。

担任としてこんな甘っちょろい対応をしていると、子供たちの遠慮がなくなって、どんどん意見を出してきます。

「算数はやりたくありません。」

「テストは午前中にしてください」

「1時間目からテストなんて信じられません。」

「寒いので帰って良いですか」

なんて言い出します。

半分は冗談でも、こういう意見が出る方が私は好きです。

 

 

様々なやりとりの中で、様々な学びが生まれる。

飛躍した感じですが、私はそう思っています。