幸せを願う

西川先生の

「子供たちの幸せを願う」

という指摘から、現状の学校を考えると、疑問に思うことが沢山あります。

その授業が上手くいくことと、それが子供たちの成長と将来の幸せとどのように繋がっているのか、全く分からないことが沢山あります。

さらに、それらを何の疑問もなく進めていこうとする力がいかに大きいか、痛感します。

その場が上手く進むことが優先されて、反論ができない状況になっていることが多いのです。

ただ、禁止すればいい、保護者のクレームが怖いなどの対応が優先します。

場合によっては、この理由が優先することもあるでしょう。すべて悪いわけではありません。

 

 

「将来の子供たちの幸せに繋がるのか」

という視点を持っているだけで、ずいぶんと楽になります。

私は、すごく楽になりました。

子供たちの間で、様々なトラブルが発生します。

当たり前です。

その解決に、

「どのように解決するのが、一番将来の幸せに繋がるのか」

と考えます。

ただ、仲直りをすればいい、という訳ではありません。

いつも大人が近くにいて、解決を手助けしてくれるわけではありません。

いずれ、自分で解決する場面がやってきます。

そもそも、私は

「みんなと仲良くしよう」

なんてことをしばらく口にしたことがありません。

何でも、即効性のある方針がいいのではありません。

もう少し、長い目で考えて欲しいと思っています。

私のクラスは、学習規律が緩いと言われます。

指導者が、

「学習規律が素晴らしい」

と言う度に

「誰のための学習規律なのか」

と問う自分がいます。

私は、授業が成立する程度の学習規律を子供たちに要求しますが、それ以上の規律を求めることはしません。

「その学習規律は、子供たちのために役立っているのか」

と考えると、どれほどのものでしょうか。

子供たちの将来の幸せを考えると、私たちが考えなければならない事は沢山あると思います。

来年は、そんな年にしたいと思っています。