毎年、6年生に贈る言葉を考えています。
特学を担任していたこともあり、3年続けて6年生に贈る言葉を考えることになりました。
今年は自分の定年の年です。
子供たちにはあまり意味がありません。よくこんな爺と付き合ってくれたと感謝しています。
「自由であること」
私が一番大切にしている価値です。
とにかく、何かに縛られると途端にやる気がなくなります。
「こうあるべきだ」
と言われると、心が萎えます。
正義を振りかざすことが嫌いです。
「自分が正義の側に立って居る」
と感じたときこそ、自制しています。
危ない感じがするのです。相手をとことん傷つけても自分には正義があると思うことに、危険を感じるのです。
担任として、この自制は子供たちには煮え切らない態度ととして映るでしょう。
でも、この自制があるおかげで、自分が行きすぎることがないようになっていると思います。
「自由であること」
には当然
「自由であることの責任」
がついて回ります。
「その責任を取れる立場にあること」
も大前提です。
「自分が自由であることの責任は自分でとる」
これだけです。
これを卒業生への最後のメッセージとして記録するつもりです。
私が若い頃は、職場に自由があふれていました。
今は、年々不自由が増えています。
同時に教師の指導力も低下の一途をたどっていると感じています。
教師集団が自由であること、これが指導力の向上に一番効果的であると私は思っています。何の根拠もありません。感じていることです。