6年の算数の授業です。
縮図の利用です。
ここは、結構ややこしい説明が必要です。
その説明を聞いて、ややこしい数字の操作をするのです。
私は自分の説明を20分ほどで、教科書1時間分を終わりにしました。
あとは、タブレットを開かせて
「縮図の利用、検索かけて、調べてみて」
と子供たちにやらせてみました。
すると、とてもたくさんの説明の動画がアップされていました。
子供たちは、次々に動画を再生して、いま学習した内容を確認していました。
最後に、振り返りをさせると、
「何回も見られるから」
とぼそっとつぶやいた子供がいました。
やはりです。
授業は、繰り返して聞くことはできないけれど、自分のペースで繰り返し聞くことができます。さらに、自分にとってわかりやすい動画を選ぶこともできます。
「もし、休校になったら遠隔授業」
なんて話が出ていますが、小学校の場合、それが必要なのでしょうか。
すでに、多くの動画がアップされていて、担任の教師よりもずっと上手い説明をしてくれています。自分で選択することもできます。急ごしらえの下手な担任の動画など見る必要があるのでしょうか。
教科書を見て、何を学習するのかが分かれば、自分で好きな動画を見て、学習する。
私は、教室でこれを密かにやろうとしています。
「タブレットに授業をさせてはならない」
と言っていますが、ネットにアップされている動画に勝てる教師がどれほどいるでしょうか。
教師の役割は、大きく変革するところにさしかかっています。
私は、ほとんど逃げきりです。