本当にそうですか

「それは違いますよ」

と言いにくい場面があります。

先日も

「少人数指導で人数を減らしたからと言って、成績が上がるとは限りませんよ」

と発言したら

「人数が減ったら、成績が上がるんじゃないですか」

と言われたので

「では、山の中の全校で数名の学校が一番良くなるはずですよね」

と返したら、返答がありませんでした。

クラスの人数を減らせば、指導が行き届く、なんて考えは、教師側の考え方です。

子供たちは、必ずしも少人数学級を望んでいるわけではありません。

私が、もし、西川研に所属するときに、

「今年は、君一人だよ」

と言われたら、所属を考え直していたかもしれません。

指導する側の考えと、指導を受ける側の考えは、必ずしも一致するわけではありません。自分がどちら側に立つかで、全く違う考えをもつかもしれません。

今はもう昔の話ですが、大学生の時に、私はロシア語を受講していました。

大変な講義だったので、行く度に人数が減っていき、最後は四人になりました。

教養部の講義を受けるのに、毎週5時間ほどの予習をして行きました。

それでも、講義の進みが早いと、授業の最後は、大変な事になりました。

少ないと、いろいろと大変でしたが、確かに勉強はしました。

それが、いつもそうなるとは限りません。

脱落するかもしれない。

私は、しばらく

「本当にそうですか」

という問いを封印してきました。

最近、少し復帰しました。

理由はわかりません。

面倒な性格が頭を持ち上げてきています。

困ったことです。