新学期が始まって、2週間が経ちました。
まあまあ、順調な滑り出しです。
本格的な『学び合い』を始めたわけではありませんが、のんびりと子供たちの様子を見ています。
校内ではいろいろとあり、いろいろと考えるところがあります。
一番は
「学び合いは“考え方だ”というのは、一番優れた卓見だ」
と再認識したところにあります。
勤務地は「学びの共同体」による学び合いを進めています。私は、それでいいと思っています。課題解決型の授業から、学び合いに移行して5年以上経つと思いますが、先生方の発想が展開しないことに驚きます。
教師としての考え方を変えられないのです。
「どう指導するか」
という発想を変えられません。ここが一番の問題だと思います。
教師の姿勢は、何気ない言葉遣いや態度に表れます。どのように進めようとしているのか、言葉遣いを聞いていれば分かります。
授業の形でもなく、指導の形態でもなく、教師の考え方である。
これが一番の難しいし、わかりにくい。でも、一番大切なところであると今更ながらに感じています。
昨日は、授業参観でした。
私は、
「後ろで見ているだけの授業はしない」
と子供たちに話をして、授業中参観者している保護者と子供たちが自由に話してもいい授業をしました。私は最初の数分と最後の3分くらいしゃべっただけでした。
何が起きても、子供たちが動かない授業はつまらない。
子供たちが自由に楽しく動いていれば、それでいいのです。
時には、大真面目な一斉授業もしますが、もっと大切なことがあるような気がします。
私の場合、この境地に達したのは、定年間近でした。もっと早く出来るようになれば、もっと楽に過ごせたのに、と思っています。
もう失うものは何もないのは、実に楽しいですね。