1 内田樹編
「撤退論」2022.4 晶文社
「教育鼎談」2022.4 ミツイパブリッシング
を続けて読みました。
自分の興味があったのは、1の方。
書いている方がいろいろで内容もいろいろ。
「どこが、撤退論なんだ」
と言いたくなるような内容もありますが、それも含めて頭が高速で回転していくような感覚になりました。
水野和夫氏が書いていないのが、とても残念です。
選挙が近づいたせいもあってか、景気の良い話ばかりが出てきます。
真正面から
「どのように日本を縮小させるのか」
を論じる政治家はいないのか、と私は思ってしまいます。
近所を見ていると、自分を含めて高齢者ばかりです。
ご老人の一人暮らしの家も沢山あります。
当然、空き家もありますし、数年後には空き家になるだろう家もたくさんあります。
荒れ農地もたくさんあります。
どうやって、景気の良い話が立ち上がるのか、全く分かりません。
教師の働き方改革も、人手不足が原因です。
現場が欲しいのは、指導者ではなくて、同僚です。
指導者ばかり増やして、現場の人間が足りない。
人口減少から始まる人手不足や経済の縮小をどのように進めるのか、今までにない難題にどのように向き合うのか、考えてしまいました。
2の本は、3人の立場の違いからわかることが沢山あります。
文部省にいた二人がどのように教育を進めようとしてきたのか、現場にいた私は
「あ、そういうことだったのか」
と膝を打つばかりです。
これもあまり明るい話題ばかりではありません。
続けて2冊を読み、さて、明日からの教室で何をしようかと考えています。