職員室で
「そういえば、1年生を担任したときに、保護者からいろいろな電話をいただいたなあ」
と話すと
「1年生もったことがあるのですか」
と言われたので
「校長、教頭以外、全部やったなあ」
と言いました。
私が若い頃は、初任者が入ると、最初の勤務校で、1年生から6年生まですべて担任させるという方針がありました。
私は、3年5年6年2年1年と担任を経験しました。
初めての1年生は、初めて6年生を担任したときと同じ方と組みました。
ベテランの女性の先生でした。
いろいろな意味で面倒を見て頂きました。
「次は、このプリントをやってね」
と言われ、言われた通りに進めました。
それでも、私の不手際で保護者からの電話を多く頂きました。
その先生は笑ってみていました。
どの件も、それほど深刻な事例になることもなく、1年が終わりました。
その先生には、どれほどの感謝の言葉を重ねても足りるとは思いません。
未熟で生意気だった私をまっとうな教師へと導こうとしてくれた方です。
もう一人、生意気だった私をかばってくれた教頭先生がいらっしゃいます。
電話口で長々と対応している様子を見て
「俺が替わってやる。相手はだれだ?」
と言ってきて
「そいつは俺の教え子だ。俺に任せておけ」
と電話を替わってくれて対応してくれました。
今思えば、全く赤面することばかりです。
そういう方々から頂いたことを自分はどれほど若い人たちに渡してきたのか、甚だ自信がありません。
最近は、任される仕事も減り、すっかり後方支援の立場になっています。
それが年回りだと思って、黙ってこなしています。