「不機嫌な職場」という名著があります。
また、内田樹氏は、
「機嫌の良い職場は人が集まる」
という経験談を紹介しています。
学級担任も基本的に機嫌が良い方がいいようです。
1年間のまとめに子供に書かせた文に
「先生がいつもニコニコしていたのが嬉しかった」
とあったのを見たこともあります。
だいたい、不機嫌な人が居るところには行きたくありません。
『学び合い』の講演で
「自分が機嫌の良いときはどんな時か」
という質問に、近くの人たちと話していたら
「自分の機嫌より妻の機嫌だろ」
という話になって大笑いしたことがあります。
家の機嫌は、妻が握っているということなのでしょうか。
職員室で、不機嫌な人がいると、一気に仕事の効率が落ちるのを感じます。
そこに居ることが苦痛なので、教室に退避します。
話しかけるのが嫌なので、
「この話は今日は止めておこう」
となり、先送りになります。
これは、ますます良くない傾向です。
話しかけて、相手の機嫌に触るような内容は避けます。
それでも、いくらかでも機嫌の良さそうな時を狙うしかないので、時間がかかります。
余計なことを考えます。
仕事の効率は間違いなく、落ちます。
仕事の効率が落ちるから、ますます不機嫌な雰囲気が濃厚になっていきます。
これは、悪夢です。
不機嫌な状況を作っている本人は無自覚なので、手に負えません。
困った状況です。
「人の振り見て我が振り直せ」
の通り、自分が不機嫌をまき散らしていることがないか、点検します。
教室では、
「いつも静かに笑っている」
くらいがちょうど良いと思っています。