うがち過ぎ

4 参加者のうち、講習が役立ったと答えた人は3人に1人である。

この理由はなかなかにおもしろいと思います。

3人のうち1人が多いのか、少ないのか。

少ないから意味がないので廃止する。

ありそうな話だけど、どうなのでしょうか。

疑い深い私は、この「3人のうち1人」は多いのではないか、と思ったのです。

こんなに、免許更新制度を肯定的に考えている人が居る。

免許更新制度に何らかの意味があると考えている訳です。

そのうちの何人かは、さらにいろいろな事を考えたり、学んだりし始めるかもしれない。

そもそも勉強しない不適格教員の排除が目的だったはずなのに、免許更新の講習を受けた教員の何割かは、本当に勉強を始めてしまった。

不勉強な不適格教育を排除しようとしたら、真面目な教員の中に、本当に勉強を始めてしまう教員がいる。

これは、文科省も予想外だったに違いありません。

事実、私は免許更新制度を面倒くさいとは思っていますが、意味がないとは思っていません。夏休みが忙しいとは言え、免許更新は何にもまして優先されていました。

免許更新を休んで、出張に行くことはありません。

堂々と大手を振って、免許更新に行っていました。同僚も同じです。

教師の負担になっていた、というのはかなり怪しいと思います。

私は、普段は絶対に聞けない話を聞いて、それなりに楽しみましたし、必修はあるにしても、選択する余地があります。

勉強を始めてしまう教員を見て、

「これは違うぞ」

と考えた。勉強しない不適格教員を狙っていたのに、勉強し始めてしまった。

不適格教員を洗い出すこともできないし、その上教師が勉強を始めてしまった。

これは、まずいぞ。と考えた。

 

 

こんなことを考えていました。

私は10年に一回くらい、大学で五日間、きっちり講義を聴く、という時間が合った方がいいと思っているので、免許更新制度がなくなるのは少し残念に思っているのです。

どのような制度であれ、それを自分たちにとってプラスになるように自分で動けばいいのです。

もう退職の年の私には、あまり関係のない話です。どちらにしても、もう免許更新をする必要はないからです。

高みの見物です。