前回次のように書きました。
ここまで書いてきて、西川先生の言うとおり、これから共働きが当たり前になるとして、そんな時代に男子をどのように育てるべくなのかを考える教育があまりにも少ないように感じました。新川研究室の成果として、男子の教育についての成果がある方が良いように思えてきました。この問題は、またいずれ
女性が「解放」を旗印に新しい女性の生き方や、女性への偏見や差別と戦いながら新しい地位を手に入れようとしているのに対して、男性の、その女性の変化に対応する生き方を模索していないのではないかと思っています。
多くは、内田樹氏の受け売りです。
では、『学び合い』でどのように男性の新しい生き方を考えていけるのでしょうか。
『学び合い』が、男性の新しい生き方を考える上で、どのように有効なのかも考えたいテーマです。
従来の一斉授業では、子供たちはほとんど動きません。静かに座っています。
『学び合い』では、静かに座っていることも黙っていることもありません。
立ち歩いたり話をしたりしています。当然、男子と女子の会話も多くなりますし、戦略的にできる女子の近くに席を取る男子もいるはずです。
今までの私の『学び合い』では、戦略的に自分からできる女子の近くに席をとる男子がいました。
「なぜ、ここ?」
と質問すると、
「できるから」
と言っていたように思います。逆にできる男子の近くに席をとる女子は今まで出会ったことがありません。
私が持っていたクラスでは、女子が圧倒的に戦略的だったのでしょうか。
この視線で考えたことがありませんでした。
戦略的に「自分が出来るようになるにはどうしたらよいか」を考えられるようになれば、相手が女子であれ、男子であれ、関係ないでしょう。できる女子に教えてもらう、出来る女子と同じグループで勉強する体験が、男女差別を作らせない取り組みになるでしょう。
では、これが実証できるでしょうか。
かなり難しい実証になるでしょう。
「みんなができるようになるには、女子も男子も関係ない。みんなで考える方が有利だ」という体験を積み重ねたとして、それを実証的に考察できるのか、考えてしまいます。
かなり面白いテーマだと感じています。