学年末です。
次年度の人事が話題になります。
6年生を担任しているので
「卒業と思うと、寂しくないですか」
と言われます。
今まで、何回も6年生を担任してきましたが、卒業に
「寂しい」
と感じることはありませんでした。
同僚の異動にも、あまり寂しいとは感じません。
「またすぐにどこかで会うし」
という感じでした。
かなりの前になりますが、突然退職を告げられて、二の句が継げなかったことがあります。驚きました。
それでも、「幸あれ」と送るしかありません。
子供たちには、未来があります。
「やっと小学校卒業か」
と思っている子供もいるでしょう。
感傷に浸っているのは教師だけなのかもしれません。
かくいう私も、大学院を終えるとき、今までにない寂しさを感じました。
寮を出て、大学の校舎前で親しかった友人達と
「では、また」
と別れたとき、急に寂しくなりました。
あの感情は、それ以前にも以降にも感じたことがありません。
子供たちもいずれ、友達に対して、こういう感情を抱くときがくるのでしょう。
あの寂しさを感じた後、急に教師としての自分が戻った来たことを思い出しました。
学生としての自分に区切りをつけた瞬間だったのかもしれません。
1ヶ月後には、新しい出会いがあり、始まりがあります。
定年退職の1年です。
まだまだ働かないと暮らしていけないので、小学校の職場を去ることはまだ先です。
退職の年と言っても、私の生活はあまり変化なく過ぎていくように感じます。