私は今まで多くの経験をしてきました。
長く生きてきたので、当たり前です。
最近の図工は、全くの「がらくた図工」です。
ゴミを使って、ゴミを作っているのです。
どんなに教師が評価をしても、子供たちが作品を持ち帰ろうとしません。
「捨ててもいいですか」
と言われます。
私も、
「持ち帰っても、どうなる」
と思ってしまいます。
高学年の図工で、絵の具をぐるぐると塗っている作品を見ると、悲しくなります。
6年生に
「どんな図工をしたいか」
と聞いてみました。こんな質問をする教師はいないと思います。
「きちんと作品になる図工がいいか、遊んでいるような図工がいいか」
子供たちの反応は圧倒的に
「きちんと作品になる図工」
でした。それならと、今回は、
「銀河鉄道の夜」
を取り上げました。
この「酒井式」のシナリオは、図工なのに絵筆を使いません。
使うところは、限定的です。
ポスターカラーのオレンジと黄色を用意しました。
目が痛くなるような色です。
こんな色を使って、多くの技法を使い、美しい作品を一人残らず作り上げます。
「酒井式」も一人残らずのシナリオです。
図工が楽しくなっています。
指導者は、全く褒めませんが、どうでもいい評価です。
自分にとって、利益のない評価を無視できる年になって、良かったと思っています。