「純喫茶」に少しだけ参加しました。
西川研究室の方々のお話を伺いました。
お話を伺ったあと、
「運が良かった」
とつくづく感じました。
私が大学院に行き、西川研究室に所属したのは、2005年4月から2007年3月までの2年間です。県の長期研修として、派遣されての2年間でした。
その前、2003年度、理科担当教師の研修会に西川先生が招聘されて、たまたまそのご講演を拝聴しました。理科の話より、『学び合い』の話が中心でした。当時はまだ『学び合い』という表記もありませんでした。
私は、理科の教師として、大学院に派遣されました。
西川先生は、『学び合い』の研究の裾野を理科以外にも広げようとしているところだったと思います。
「家庭科でできるかどうか、やってみたい」
というお話を伺ったこともあります。
私が所属していた時期は、『学び合い』が広がっていくかもしれないという時期だったと思います。研究室に所属していた同志たちは、それぞれ大変に面白い研究をしていました。それが広がっていくという確信が先生にはあったと思いますが、私は純粋に
「この研究、面白いなあ」
と相当に苦しみながら、思っていたと思います。
先輩方と学会に参加したり、自分でも参加して発表したりすると、
「それは」
と強い批判を浴びることもありました。
私は2年間の研修が終わって、教育事務所にご挨拶に行ったときに、時の担当から
「教師が教えないで、誰が教えるのですか」
と強い口調で「ご指導」頂いたこともあります。
批判もありながら、
「でも、『学び合い』って、効果もあるし、面白いんですよ」
と言い続けていく楽しさがありました。
職場は、まだ15年前とあまり変わりません。相変わらずの異端児です。
でも、これもなかなかに面白いと思っています。
私にとっては、とてもいい時期に研究室に所属できたと振り返っています。