逆手にとる?
例えば、国語で
「音読はだめです」
と言われると、
「子どもがちゃんと読んでいるかわからないから、どうしたらいいかわからない」
と言われます。
音読はだめなのだから、黙読にして、教科書よりもずっと難しい、おもしろい、ためになる、子供が好き、な本をどんどん読ませればいい。
教科書にこだわっている必要なんか、まるでありません。
学校の図書室が空になるほど、みんなが本を教室に持ってきて、片っ端からどんどん読んでいけばいいのです。
「それで、読みの力はつくのですか」
という質問には
「読めばいいのです」
と応えればいいのです。
何なら、宇佐美寛先生の「国語科授業における言葉と思考」をお勧めしておけばいいのです。
この本の中で
「読めばいいのだ」
が繰り返し出てきます。
考え方によっては、「質より量でしょ」ということでもあります。
この機会に、いろいろな本を子供たちにどんどん与えてみる。
物語だけでなく、料理の本、昆虫の本、落語、マンガ、歴史書、次々に手に取らせる。
読み通す必要はありません。
とりあえず、1ページでもいい。読んでみる。
そんな国語の授業を始めています。
毎日、私は図書室に行き、本を教室に運んでいます。