指導案を書く

今年度も支援担当訪問があります。

管理職から

「指導案のひな形を見て、作ってください。A4 1枚程度に納めてください。」

との指示がありました。

どのように書いても、A4で1枚です。

A4で1枚と言われたら、書く内容を削って、その中に納めればいいのです。

同僚は

「A4で1枚なんて、無理だよね」

と言っていましたが、私が

「無理に書く必要はないということ。A4で1枚なら、それでいいんだよ」

と言うと、

「ああ、そう」

と言っていました。

私は、きっちりA4で1枚に納めて、提出してしまいました。

教師の仕事を削るという方向があれば、指導案なんぞ、簡略すればいいのです。

簡略するには、簡略するなりの努力も必要なのです。

 

 

私は、今回の指導案を作るのに、おそらく30分程度でした。

ほとんどが頭の中でできあがってから、取りかかるので、実際の時間は短くなります。

以前にも

「その程度の指導案なら、30分でできる」

と言ったら

「やって見せてください」

と言われたので、実際にやって見せたことがあります。

真っ白な画面を見つめている時間ほど、無駄な時間はありません。

パソコンに向かった段階で、頭の中にはほとんどの指導案ができているというのが、私の理想です。

頭の中で考えているので、どこでもいつでもできます。

車を運転しながら、思わぬ発想に出会うこともあります。

「自分と一緒に働く、小人を大切に育てる」

という文章を読んだことがありますが、まさに私の頭の中で、常時考えている小人がいるような感じです。

 

この土日も、指導案づくりで学校にいる同僚がいるのでしょう。

時間をかけずに、「さらっと」と作ってしまえばいいのです。

管理職から訂正や指導を受けたら、

「はい、わかりました」

と訂正して、そのまま授業をすればいいのです。

何かしらの事情で、指導案と全く違うことをやったとしても、たいしたことはありません。

 

私は、屋外での理科の研究授業を予定したときに、雨の時用の全く別の指導案をもう一つ用意したことがあります。研究指定校の発表会だったので、本格的な指導案を2単元用意したことになります。

口の悪い同僚たちが、その指導案を見比べて

「こっちの授業の方が面白そうだから、雨が降らないかなあ」

なんて言っていました。

当日は快晴のいい天気でした。指導案は、全く使われませんでした。

 

 

こんな経験があるからこそ、指導案はできるだけ薄い方がいいと思っています。

大きな枠組みだけの指導案で、あとは、授業が始まったら、子供たちとのやりとり、子供たち同士のやりとりで、授業で度面に進むのか、わかりません。

こういうふうに「わからない」と言うと、無責任と言われるのでしょうか。