校内研修でも、出張での研修でも、たくさんの指導者に出会います。
私が、若い頃に出会った柳生 力先生(当時、大阪教育大学)は
「良い指導者の見分け方は、どれだけ具体的かという一点に尽きる」
と指摘していました。
良い指導者を見分けるより、最近は、自分には合わない指導者を見分けるようになりました。
時間を守らない指導者とはあいません。
「お話ししたいことがたくさんあって」
と言い訳しつつ、時間を長引かせる指導者は私は嫌いです。
与えられた時間が20分間なら、20分間で何を話すのか、ギリギリまで考えて話していただきたい。
時間を守らない人は、いつも時間を守りません。
時間が超過するのは当たり前だと思っているのでしょうか。
「またこの人、きっと終わらないな」
と思っていると、本当に終わらない。
自己陶酔しているかのような話が続いて、聞いていてつらくなります。
それでいて、時間が超過する。
ついでに、指導者たるもの、もう少し、発言には気をつけて欲しいと思うことがあります。特に、校内研修などの公的な研修ではなおのことです。
「私の知り合いは、初任で勤務がきつくて、睡眠時間が2.3時間でがんばっています」
なんてことは、絶対に言ってはならないと思います。
これを指導者が公的な場所で発言すると、こういう働き方を奨励しているように聞こえるのです。今、一番変えなければならない働き方の流れに逆行しています。
こういう発言を何のためらいもなく、指導者として公的な場所でできるという配慮の無さが信じられません。言葉が軽いのです。
「あの人、いい人だから」
では済まされません。
公的な発言には、注意が必要です。