教材研究はしない

私は、ほとんど教材研究をしません。勤務年数も長いですから、どんな教材であっても初めてということはまずありません。

でも、新しい教材や授業を作ることは好きです。新しい挑戦となると、わくわくします。お偉い指導者がやってきて

「この授業の効果は」

なんて話をしますが、やっていない人にはわからないと思っています。

指導者から褒められる授業なんて簡単です。

指導者が

「何だ?」

「どういうこと?」

と思う授業をしたいと思っています。

最近の授業研究を見ていると、確かに手堅い展開ではありますが、全く面白くないという授業に出会います。

予定されていることがそのまま進む。

見ていて、つらくなります。

授業を考えていて

「ここで、子供たちがどう動くか」

という場面がないと、面白くありません。授業者にもわからない展開があるから面白いのです。

授業は、そうやって子供たちと教師が関わり合って作っていくものだからです。

もし、指導案から子供たちが関わっていたら、どうでしょうか。

授業の展開も、発問も子供たちの反応もすべて子供たちに公開されている状態です。

「ここで、俺たちはこういうふうに答えるのか」

と答えるでしょうか。

子供たちが、見事に指導案を裏切り、予想を遙かに超える展開を作っていったとしたら、どれほど痛快な授業になるか、考えるだけでわくわくします。

そんな授業研究をしてみたかった。

中学生なら、可能でしょうか。

小学校の高学年なら可能だと私は思っています。